「まちタクシーとは、バスの代行なんですね」とよく尋ねられますが、e−まちタクシーはバスやタクシーとは全く違った、新規の乗合運送サービスです。"バス停のないタクシーによる路線運行で、その点を除けば一般の路線バスと変わりはない"と思って視察に来られた方々は、システムの理念と内容に皆さん驚嘆されています。
e−まちタクシーを通常のタクシーと比較すれば、当然このシステムの持つ制約として乗降場所の異なる複数人の乗合となるため、すべての利用者に通常のタクシーのような最短サービスを保証することはできないことになります。
しかし、e−まちタクシーのシステムは、利用希望者を事前登録しデータベースを構築することにより、送迎サービスを効率良く行うことが可能となりました。また、サーバー上で利用者からの予約(デマンド)の整理と最適な配車指示が一元管理できるようになっているので、路線バスが固定的な巡回ルートでバス停に立つ人のみを対象に走行するのに対して、全住民を対象に電話でのデマンド予約に応じた最適な検索車両による効率的なルートを走行することが可能となったのです。
そして、革命的な違いとしてe−まちタクシーは単に送迎サービスを行うばかりでなく、サービスのデマンド予約を組み込んだサービス・ルートをパソコン画面上に映し出すことができる為、送迎予約の寡少時には独居老人等の訪問安否確認サービス、区長さんへの行政情報等連絡サービス、買物支援サービス等の様々なサービスを提供することができるという点です。
さらにデータの収集・活用機能を充実させたことにより、例えば運行時に得られる乗降データを活用し年間の通院状況が把握できれば、医療・介護サービスに役立つだけでなく、新しいサービスの創造も可能となります。従来の路線バスでは1日にどこから何人が乗車しているかも分かりませんでしたが、e−まちタクシーは、収集したデータを使って多様な展開ができるわけです。
もちろん、小高町以外の地域で実現する為には、地域の特性や住民のニーズ、状況に応じてシステムを修正していく必要がありますが、このようにe−まちタクシーは絶えず何かしらのサービスを運び巡ることができるシステムであり、まさに、サービス・ルート・インフラとも呼べる新しい地域資本を構築できるシステムなのです。
21世紀は橋や道路の公共事業整備が住民生活を向上させたように、このサービス・ルートというソフト・インフラが地域価値を高める21世紀型の新しいインフラ整備になると考えられます。
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